伊射奈岐神社 (天理市) (Izanagi-jinja Shirine (Tenri City))
伊射奈岐神社(いざなぎじんじゃ)は奈良県天理市にある神社。
崇神天皇近くの天神山に鎮座する。
歴史
延喜式神名帳にある城上郡の伊射奈岐神社に比定される。
楊本天神、楊本天満宮と称し、かつては南東の山田垣内にあったといわれる。
文明_(日本)年間には現在地に鎮座し、楊本の総鎮守とされていた。
寛正2年4月6日_(旧暦)(1461年5月24日)には興福寺大乗院主・尋尊が、天文_(元号)22年2月28日_(旧暦)(1553年4月20日)には三条西公条が参詣している。
同24年8月29日_(旧暦)(1555年9月24日)には後奈良天皇が綸旨を下し、8月だった神事を9月に定めるとともに、柳原淳光に皇室再興を祈らせた。
江戸時代には柳本藩織田氏の庇護を受け、柳本藩社と呼ばれた。
かつては神事は8月10日_(旧暦)に行なわれ、3斗が神楽料にあてられていた。
祭礼は簡素化されたが、明治初期まではサル束、キツネ束、ザクロ束などと呼ぶ7種類の御供を作って渡御をする神事があり、元亀2年8月10日_(旧暦)(1571年9月9日)に作られた御供用の板木2枚が残っていた。
板木は桜で、1枚は表にアユ、裏にウメと蝦を、もう1枚にはコイが描かれる。
アクセス
西日本旅客鉄道桜井線柳本駅から徒歩5分